Gyro
こちらに来てから、ギリシャ~トルコ~レバノン~ペルシャ(現イラン)~アフガニスタンあたりの料理にハマっています。筆者が在東京時によく参照していたページ 東京レストランサーチ によれば、「2009年2月現在、東京&関東全域では世界75ヶ国+68地方の料理が食べられます」ということにはなっています。が、同サイトに収載されている店は、東京都内で2009年11月1日現在
ギリシャ:6軒
レバノン:1軒
イラン:11軒
アフガニスタン:1軒
しかありません。トルコ料理店だけは20軒程度ありますが、他は「あるにはある」というレベルで、ハマるほど食べ歩けるほどの軒数とは言いがたい状況です。それがこちらにしばらく住むことが出来たおかげで、そこそこ食べ歩くことが出来ました。各国料理の詳細については専門の案内にゆずるとして、非常に大雑把な印象では、ギリシャ~トルコ~レバノン~ペルシャあたりは相互にかなり良く似ていて、どこも美味しいと思います。ケバブなどはこのどこでも見られますし、ムサカなどもそれに近いと思います。Hummus もこのあたりならどこででも食べることが出来ます。流石にアフガニスタンまで行くと、中東と言うよりはかなりインドに近いイメージになります。逆にギリシャは、西側をイオニア海沿いに西にアルバニア・モンテネグロ・クロアチア・スロベニアを経るだけでイタリアに達するという位置にあるのに、イタリア料理とは全く趣きが異なり、地理的にはヨーロッパに属しますが食文化的には中東に属していると考えた方が良さそうです。
実は昨日、前から気になっている Rockville のカジュアルな Greek restaurant に行って来たのですが、そこでその店のスペシャル platter を頼みました。メニューによると、
A large meaty variation featuring GYRO, PORK or CHICKEN SOUVLAKI, SOUJZOUKANI (greek meatball), 2 DOLMADAKIA (rice stuffed vineleaves), feta cheese & olives served on pita bread w/ onions, garnished w/ tomatoes & topped w/ our famous HOMEMADE TZATZIKI SAUCE
と書いてあります。これで $13.95。2人分のランチでちょうどいいサイズでした。何度か通わないとピンと来ないメニューだとは思いますが、dolmadakia だの souvlaki だの、tzatziki だのは極めて Greek(または mid eastern)な料理です。まあとにかく予想を裏切らずに美味だったのですが、一つ疑問だったのは "GYRO, PORK or CHICKEN SOUVLAKI" と書いてあることで、これはどう読むのか今でもちょっと分かりかねています。書いてある通り
"GYRO" または "PORK" または "CHICKEN SOUVLAKI"
と解釈すればよいのか、
"GYRO SOUVLAKI" または "PORK SOUVLAKI" または "CHICKEN SOUVLAKI"
と解釈すればよいのでしょうか。Souvlaki というのは要するに串焼きのことですが、この時点で筆者は gyro のことをピタパンを用いた greek sandwich と勘違いしていたので "gyro souvlaki" はあり得ず、前者だと思いました。が、そうだとしても "sandwith" または "pork" または "chicken souvlaki" ということになり、何だか変です。オーダーでは「3者のうちどれか一つ」ではなく3者の盛り合わせにしてもらいましたが、結局出てきたのは、gyro に相当するのは(多分)ラムでした。帰宅後 Wiki で gyro を調べてみたら、上に書いた通りピタパンを用いたサンドイッチというのは筆者の勘違いでした。
Gyros または gyro (一般的な発音は /ˈdʒaɪroʊ/, ギリシャ語の γύρος (giros) "turn" の意)とはギリシャ料理の一つで、肉・トマト・オニオンおよび tzatziki ソースからなり、ピタパンとともに供される。Gyro はまた同じ中身のサンドイッチとしても供される。
惜しい。サンドイッチではありませんが、かなり近かったようです。しかしやはり肉あるいは焼いた肉そのものを指すのではないようなので、上のメニューもまたちょっとおかしな表記のようです。
中東の shawarma およびメキシカンの tacos al pastor も類似の料理であり、どちらも19世紀に Bursa (トルコ北西の都市)で創作されたトルコ料理の döner kebab に由来する。
Gyro を作るためには、熱源(多くは電気ヒーター)の前に垂直に立てられた回転串に肉を刺す。肉が十分に脂を含んでいない場合には調理中に肉をジューシーかつパリパリに保つために脂肪片を加える。肉はパリっと焼きあがった最外部を垂直に薄くスライスして供する。通常オイルを塗り、軽く焙ったピタとともに供され、サラダやソースなどとともに巻いて食べる。この料理におけるマストアイテムは gyro およびピタだけであり、その他のあらゆる構成要素は食べる者の好きなようにしてよい。 注文時に "ap' óla" と言うと、「全部入り」を指す。
ここで注。「gyro およびピタのみがマストアイテム」という表記から、gyro が料理としての gyro の中の肉部分のみを指すこともあるようです。やっぱり店は間違っていなかった・・・?
米国において供される gyro は、通常挽き肉が用いられ、調理するために巨大な円錐状に押し固められる。ギリシャにおいても 1970年代までは挽き肉が持ちいられていたが、食中毒をきっかけに禁止され、現在は薄切り肉が用いられている。
[名称]
名称はギリシャ語の γύρος ("turn"の意)に由来し、さらにそれはトルコ語の döner kebab ("turning roast" の意訳)に由来する。従前はギリシャでも ντονέρ [don'er] と呼ばれていた。
ギリシャ語の発音は [ˈʝiros] であるが、英語では通例 /ˈdʒaɪroʊ(s)/ または /ˈɡɪəroʊ(s)/ と発音される。ギリシャ語の発音である /ˈjɪəroʊ(s)/ と発音されるためには、英語でのスペルは時に "yeeros", "yiros", または "year-o" 等と表記される。なお語尾の s はを省略するのは上腕二頭筋 biceps muscle を bicep muscle と記すのと同様、英語において散見される行き過ぎた誤訳である。[起源]
Gyros はギリシャの都市 Thessaloniki の Toumba 地区に端を発する。起源については諸説あるが、1970年に最初に Thessaloniki に gyro をもたらしたのが "Giorgos" という人物で、当初 "gyrádiko" という名称であったとか、1950年代にコンスタンチノープル出身のシェフにより Piraeus で創作されたなどの説がある。[米国での状況]
Gyros が米国にもたらされたのは 1965年から 1968年の間、シカゴにおいてである。
シカゴに最初に gyros を持ち込み、大量生産を開始したのは自分であるという人物が複数存在する。George Apostolou は、1965年に Parkview Restaurant において最初に gyros を提供したと主張している。1974年には、Apostolou は Central Gyros Wholesale と称する 3000平方sq の工場を開設した。Peter Parthenis は 1973年に Gyros Inc において大量生産を開始し、自分の方が先であると主張している。1968年には The Parhenon restaurant において、Chris Liakouras により垂直方式の gyros ロースターが発明され、gyros が客に無償サンプルとして配布されたため、gyros が人気を博し、それ以降全米に広がっていった。
Gyros の名称は American および Greek-American レストラン・店で一般に用いられている。中東系の店舗等では doner kebab および shawarma という語が用いられる。
米国では通常 gyros はラムまたはビーフおよびラムを用いる。チキン gyros も見られることがある。米国において gyros とともに供されるパンはギリシャの "plain" ピタに似ている。一般にはトマト、オニオン、tzatziki (時に cucumberソース、yogurt ソース、ホワイトソースと呼ばれることもある)とともに供される。Tzatziki ソースの代わりにサワークリームを供する店もある。通例昼食か夕食で供される。
在米の多くのギリシャレストランではスライスした肉を垂直のロースターにセットして gyros を調理するが、特にファーストフードレストランなどでは、挽き肉を予め筒状に押し固めたものを用い、どちらも外側の焼けた部分を垂直にスライスして用いる。
ところで gyros は、当然単に焼いてトマト等とピタで食べるだけではなく、焼く前の味付けが決め手です。
[スパイスミックス]
典型的なスパイスミックスは、塩 大さじ3
パプリカ 大さじ1
ホットパプリカ 小さじ1
ホワイトペッパー 小さじ1
ブラックペッパー 小さじ1
乾燥パセリ 大さじ1
ガーリックパウダー 小さじ2
乾燥オレガノ 大さじ1であるが、これは基本ブレンドであり、好みの応じてシナモン、ナツメグ、クミン、アニス、コリアンダー、フェンネル、オールスパイスなどを加減する。スパイスミックスは良く混ぜ、密封容器で一晩寝かせる。調理前、スライス肉をブロイラーにセットする際にスパイスミックスをふりかける。望ましくはその状態で一晩冷蔵保存すると肉に良く味がなじむ。
これが多分ポイントなのですね。店によって当然味が違うのだと思いますが、どこで食べても結構美味しいと思います。またこれがトマト・オニオン・tzatziki ソースと良くマッチするのです。
ときに垂直の回転ロースターというのは文字で書くと良く分からないかも知れませんが、実際はこんなものです。
こういうものが備え付けてある店を見かけることは珍しくありません。
ところで筆者は 1999年にパリを訪れたとき、セーヌ川を挟んでパリ警視庁の反対側にある安ホテルに泊まりました。そこからはやはりセーヌを挟んでノートルダム寺院も間近に見えました。地上からの眺めはこんな感じです。
夕食をとりにホテルの裏側、ソルボンヌ大学方面にほんの少しだけ行くと、いきなりこんな庶民的な路地に入り込みます。
そして、この両側に当時はびっしりと gyro の店が並んでいました。確か gyro ではなく kebab と称していたと思いますが。そうした店では、路地に面して gyro ロースターを設置してあり、口々に kebab はいかが、と怒鳴り散らしていたと思います。で、日本人と見ると、どういうわけだか「ヤマモト、ヤマザキ!」と怒鳴ります。山本さんは日本人でも多い苗字ですから(第7位だそうです)いいとしても、山崎さんは21位くらいだそうで、一体だれがそんなことを教えたんだか。
それはさておき、上のストリートビューの少し奥、左側に Gyros という看板が見えます。たまたまインターネット上でその店の正面写真がありました。
Gyro ロースターが良く見えます。今この通りのストリートビューを見ると、あまりケバブ(シシカバブではなくドネルケバブ)店がびっしりという感じはしませんが、入れ替わってしまったのでしょうか。当時はケバブに興味がなかったのと、パリなんだから極力フレンチを食べようとしてケバブには見向きもしませんでしたが、こんなに美味しいものだとはこちらに来るまで知りませんでした。はたして東京にも同等のものがあるのでしょうか・・・
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