Turducken
Rachael Ray が、30 Min Meal で今日は stewp を作ると言っています。Rachael によると、stewp とは stew より薄くて soup よりは濃いものだそうです。それくらい聞けば分かる気はしますが、まあとにかくそういう「あいのこ」の料理があるようです。Stewp でググると 830 件しかヒットしませんでしたが、その中からレシピの一例を。クックパッドのような読者からの投稿です。
Fall Harvest Stewp Recipe
Ingredients
1 large carton organic Free range Chicken broth (5 cups)
1 small carton organic Free range Chicken broth (1 cup)
1 bag frozen corn (about 8oz)
1 bag frozen peas (about 8oz)
1 large can stewed tomatoes
1 small can Italian stewed tomatoes
1 small bag frozen krinkle cut carrots
1/2 to 1 onion, chopped
1 whole kielbasa cubed
5 potatoes cut into large cubes
2 or 3 hands full mini star pastaDirections
1. Toss all but the pasta in the stock pot, or the crock pot and go about your day.
2. About 30 minutes before you are going to eat toss in the pasta and cover.
3. You can subsitute the meat for any kind of meat and of course use any type of veggies. This makes a very hearty soup which is really more of a stew.
4. I served with Italian Slipper bread.
訳しませんが、まー随分簡単だこと。タマネギ・ポテト・肉以外は全て冷凍モノ・缶詰素材とブロスで、これをスロークッカーで煮込むだけ。これで soup より濃くなるのでしょうか。濃くなる要因としたら、タマネギとポテトが殆ど溶けてしまうだろうから、それによって濃くなるかも知れません。トマトも仕事をしているでしょう。一方小麦粉を使っていませんから、stew ほどは濃くならないのは想像できます。
さてこんなものを引っ張り出して来たのは、ちょっと「あいのこ」とは違いますが、2つ以上の英単語を組み合わせた造語の料理名、turducken のまくらにしようと思ったからです。これから Thanksgiving にかけて turkey が大活躍しますが、その「変種」と言って良いでしょう。通常 roasted turkey は、お腹にスタッフィングをして何時間かかけてオーブンローストします。が、turducken はその詰め物が違うのです。なんと、turkey のお腹に duck を詰め、その duck のお腹に chicken を詰めてオーブンローストするのです。ちなみに chicken のお腹には spicy なパン粉とソーセージを混ぜたスタッフィングを詰めるのだそうです。また、通常の turkey roast と違うのは、turkey から骨(肋骨と背骨でしょう)を外しておくことです。Duck と chicken も同様です。
この Paula Deen のレシピでは、最初から骨をはずした turkey、duck、chicken を用意するようですが、Wikipedia によると、骨の外し方などはインターネット上で簡単に見つけられるので、家庭で turducken を作ることも多いと書いてあります。
ついでに turducken トリビアを Wikipedia から。
Turducken はシェフ Paul Prudhomme が1983 年に festival Duvall Days in Duvall, Wa で造ったのが最初という説があるが、確かではない。National Geographic 誌の 2005 年 11 月号の、Calvin Trillin の記事では、この料理は LA 州 Maurice 市にある "Hebert's Specialty Meats" 社に遡ることが出来、同社は 1985 年以来 turducken を商業的に供給し続けており、それは地元の農夫が、Hebert's 社に、何か変わった方法で調理して欲しいと依頼したことがきっかけである、との記載がある。同社は Thanksgiving を中心に、週あたり 5,000 個の turducken を供給している。また同社は Paul Prudhomme の好敵手である。
Turducken は "do-it-yourself" のアウトドアフード文化と関係があり、またバーベキューなどとも関係がある。一部の人達は Thanksgiving に、従来の turkey に代えて turducken を調理している。Turducken は鳥から骨を除去する方法を学ぼうとする人であれば誰にでも家庭で調理することが出来、その骨の除去法はインターネットや各種の本などで容易に知ることができる。Turducken は Louisiana の出身であるが、そこから南部一帯に広まり、今では郊外の specialty store や、メールオーダーででも入手することが出来る。
アメリカではポピュラーではあるが、その他では滅多に見られることはない。
とのことです。確かにこのページからリンクしているのは、ドイツ語版、スペイン語版、フランス語版のみです。
しかしまたしても Cajun ですか。そしてまたしても Paul Prudhomme。Paul Prudhomme は New Orleans の有名なシェフで、ビジネスも手広くやっています。New Orleans に行ったとき、ウチでも Cajun が作れないかと思ってここのスパイスミックスをいくつか買って帰りました。今では日本でもこのスパイスミックス、結構どこでも買えるようになりました。が、Hebert's はちょっと無理でしょうかね…
Turducken ではなく中が空洞の turkey を丸ごと揚げるダイナミックな調理法があるのですが、それも Cajun スタイルだそうです。
さてトリビアをもう少し。
これまでに記録のある最大の "nested bird roast" は 19 世紀初頭にフランスで "royal feast" とされていた "Rôti Sans Pareil" ("Roast without equal"という意味)で、それは 17 種類の鳥で造られた "nested bird roast" である。具体的には、
a bustard stuffed with a turkey, a goose, a pheasant, a chicken, a duck, a guinea fowl, a teal, a woodcock, a partridge, a plover, a lapwing, a quail, a thrush, a lark, an Ortolan Bunting and a Garden Warbler
である(該当する日本名がない鳥もあると思うので訳さない)。
最後の鳥、Garden Warbler は、オリーブ一粒が入るのがやっとである。なお、現代の "multi-bird roast" とは異なり、鳥と鳥の間にはスタッフィングを用いない。現代では多くの鳥が禁鳥になっているので、この皿を合法的に再現することは出来ない。
だそうです。Wikipedia にある写真は、当然この "Rôti Sans Pareil" ではなく、普通の turducken ですが、断面は確かに3つの違う肉質で構成されているのが見えて、面白いです。
ときにこの turducken、最初に聞いたときは、なんとまあ阿漕なことを考えるもんだな、と「阿漕豆腐」を連想しました。阿漕豆腐は食べたことがありませんが、リンク先のレシピの通り、豆腐を「あぶって、煮て、揚げて、焼く」ものです。 おいしいのかどうかは知りませんが興味はあります。
まあとにかく、「肉に肉を詰める」という料理は、今のところ他に聞いたことはありません。「肉で肉を巻く」と言う話なら、ハンバーガーやステーキをベーコンで巻くという手法はさほど珍しくないのですが… まあでも巻かないだけで、合い挽きなんてのも考えてみれば似たようなモンでしょうか。今でこそやりませんが、以前ウチのキーマカレーと言えば、ビーフ、ポーク、チキンの挽き肉を全て使ってましたし。
さて今年もまた再来週の終わりは Thanksgiving となりました。今年はどうしようか…
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